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NAOMI(ナオミ)はセガ(後のセガ・インタラクティブ)が開発したアーケードゲーム基板である。“New Arcade Operation Machine Idea”の頭文字から名付けられた。 == 概要 == MODEL3に続く、セガアーケードゲームの主力基板。ドリームキャストとのアーキテクチャの共用からくる量産効果により、旧来のアーケードゲーム基板をはるかにしのぐグラフィック処理能力と低コストを両立させた。また、アーケード用と家庭用との相互の移植, 並行開発が比較的容易であり、アーケード用と家庭用間で連動を行うタイトルも一部見受けられた。業界初の新JAMMA規格(JVS)の基板としても知られている。 デフォルトで使用できるROMはROMボードであるが、拡張キットであるDIMMボードとGDドライブを追加することによりGD-ROMも使用可能。また、前述の連動のために、ビジュアルメモリリーダーを追加することも可能である。 また、メインボードを最大4枚スタック接続し、処理性能を上げることも可能となっており、F355チャレンジ(2)、エアラインパイロッツ、セガ・ストライクファイター等、マルチモニタ機種に採用されている。 後続のNAOMI 2は、NAOMIの後継機種に当る。上位互換性もありNAOMI用のソフトも動作する。またDIMMボードとGD-ROMもNAOMIと同じものが使用でき、ほぼデフォルトとなっている。グラフィック機能は、NAOMIにおいてはSH-4で行っていたジオメトリ演算を別途専用チップとして実装しハードウェア化することにより、NAOMIの300万ポリゴン/秒から1,000万ポリゴン/秒に増強されており、環境マッピング機能についても負荷軽減が施されている。さらにNAOMIと同じグラフィックチップをもう1つ追加し計2つ搭載することでレンダリング能力も増強している。 また、キッズカードゲーム、メダルゲームなどでは、DIMMボードとGDドライブによって拡張されていた機能を1枚の基板に統合したSYSTEMSPが存在する。この統合の際GDドライブはコンパクトフラッシュに、DIMMボードのDIMMはフラッシュROMに置き換えられ、ネットワーク機能もオンボードとなった。I/O面ではJVS非対応となり代わりにパラレルI/Oの増強とサウンドアンプの追加が行われている。SYSTEMSPは甲虫王者ムシキングの後期ロットより採用されていた。 なお、NAOMIという名称の由来は、同社製アーケードゲーム基板「MODEL3」に続くファイナルモデル、スーパーモデルという意味あいがある。 そのため、当時ファッション界のスーパーモデルであった「ナオミ・キャンベル」にあやかった名称がつけられたといわれている。公式にはあくまでもNew Acarde Operater's Machine Ideaの略とされているが、発表会の前日に決まった後付けの名前であることが公式サイトの裏話として書かれていたことがある。 NAOMIの「O」は発表当時ドリームキャストのロゴと同様の渦巻きマークでありドリームキャスト互換をほのめかすものであったが、海外のショーに出展した際、単なる渦巻きマークとして認識されNA-MIと読まれるケースが多発、急遽現在のシンプルなオレンジ色の「O」に改められた。 NAOMI GD-ROM SYSTEMは2007年ののーコネパズル たころんを最後に採用タイトルが登場しなくなり、それ以降はROMボードがメインに戻っている。これは、GD-ROMディスクの生産ラインとドライブのメンテナンスが終了したことに加え、半導体価格の大幅な低下といった要素等によるものであると言われる。主に海外での補修用途として、NAOMI2以降のGD-ROMタイトルをコンパクトフラッシュに置き換えるCF-BOXと呼ばれるアップデートキットも存在する。 1998年に登場して以来、2009年まで現役のシステムボードとして活躍、新作の開発がされていた基板で、アーキテクチャを流用したATOMISWAVEの登場後もNAOMIを採用し続けたメーカーが少なくない。また、一度ATOMISWAVEに変更になったのち、NAOMIに戻ってきたシリーズも一部存在する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「NAOMI」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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